曲を作り始めたのは


今日は趣を変えて、なぜ曲を作り始めたかについて書こうと思います。

私は、幼稚園から小学校に上がるまでエレクトーンを、小学校に上がってから小学6年生の途中くらいまでピアノを習っていました。ありがちな話ですが、無理矢理行かされていたので、殆ど練習せず、全然上達しませんでした。習っていて得したことと言えば音楽のテストで楽譜が読めたりとか音感がちょっとついたとかとか、それくらいです。

中学校に上がってからコンピュータに興味を持つようになりました。

色々パソコン雑誌を買って読んでいたのですが、そのなかの一つにパソコンで曲を作ろう!という特集が組まれており、カシオペアの向谷さんと編集者がヤマハのDTMセットで曲を作っていくというようなものだったと思いますが、それを見て、機材さえあれば曲を作れるんだなー!と気づいたわけです。

中学2年生の時に祖母に買ってもらい、自分のパソコンを手に入れました。

ただ、パソコンだけあっても曲を作るには、どうしようもありません。曲を作るにはMidiというケーブルでパソコンとキーボードをつながなくてはいけないらしい。ということがわかったのですが、近所の家電屋に売っている安いキーボードだとMidi端子が付いてない・・・

ちょっとがんばって大きな家電屋に行ったらようやく、MIDI端子のついている楽器がおいてあるわけです。勿論シンセとかではなくて、ポータートーンと電子ピアノなんですが。お金もないですし、その上、機材の知識がないのでMIDI端子付のポータートーンを買いました。今ならもっと良い選択肢がたくさんありますよね。

しかも鳴らしていた音源はポータートーンのものではなく、パソコンのサウンドブラスター互換のサウンドカードで鳴るMIDI(だったと思います。)でした。普通のMIDIキーボードが今ほど普及していなかったのでしょうがないのですが・・・MIDIキーボードの普及以前にUSBすらそんなに機器が出ていませんでした。

今となっては考えられないショボさですが、何とか曲を作る環境を手に入れたわけです。

まぁ、機材を購入した後も、MIDI INとMIDI INをつないで「信号が送られていない!」と勘違いしたり・・・実際に打ち込みに至るまでが大変でした。誰も打ち込みをやってる人がいないので、常に自分との戦いでした・・・「ああーMIDI INとOUTつなぐのか!」というような感じです。

曲作りに関しても、特に理論を学ばず、下手くそな演奏を延々とレコーディングしていました。ベースラインが1音ということすら本屋で作曲の本を読むまで知りませんでした。そんな曲をカセットコンポで録音したりするのを繰り返していました。

何でパソコン雑誌をちょっと読んで、曲を作ってみようと思ったのかはよくわからないのですが、とにかく暇をもてあましていたからかもしれません。

あと、当時TKプロデュースの楽曲が流行っていて結構聴いていました。それらが打ち込みで作られたトラックだったので「楽器出来なくても大丈夫じゃん。」と軽い気持ちで始めたような気もします。

それからずっと曲作りを続けてきて、何となくわかったのは、とりあえず続けていれば多少なりとも上達するものなんだなぁ、ということです。そして極めるは難し。

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