モジュラーシンセ接続の基本(VCO + エンベロープ + VCA + VCF)


この記事ではモジュラーシンセサイザーの基本的な接続について説明します。前回はVCO + エンベロープ + VCAという構成で接続する方法を説明しましたが、今回は、加えてVCFも接続してみたいと思います。

凡例

図中では流れている信号の種類別にパッチケーブルの色を変えています。
信号の種類

VCFをVCAの前に入れる

基本的なシンセサイザーの構成どおりVCO->VCF->VCAの順番にオーディオ信号を接続します。
GATEをエンベロープへ送って、そのCVをVCAに入力する流れは前回と同じです。
example_with_vcf
この状態でVCFのFreqやResonanceノブを動かすと音色作りができます。

エンベロープのCV信号をVCFにも送りたい

さて、次にエンベロープのCV信号をVCFのFrequencyにも送りたい場合はどうすれば良いでしょうか?
こういう時に便利なモジュールがMultiple(マルチプル)です。下図のようなモジュールです。
multiple
図中の1に入力された信号と同じものが、各アウトプット(2,3,4)に分配されて出力されます。電気配線でいうタコ足のようなものです。

VCFとVCAをエンベロープで同時に制御

基本的な構成は上の例と同じようにVCO->VCF->VCAの順番に接続しますが、今回はMultipleを入れて、エンベロープのCV信号をふたつに分け、それぞれをVCFとVCAへ送ります。
example_with_vcf_and_multiple
このように接続することでひとつのエンベロープのADSRを同時にVCFとVCAに適用できます。

 

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