ここではモジュラーシンセサイザーの基本的な接続構成について説明したいと思います。
使うモジュールはVCO,エンベロープ,VCAです。
これらをアナログシーケンサーで制御することを想定します。
図中では流れている信号の種類別にパッチケーブルの色を変えています。
※CV,GATEなどの言葉がわからない方はまずこちらをお読みください。
以下が接続前の機材図です。
まずアナログシーケンサーのCV OUTからVCOのCV INに接続します。これで、CVによるVCOのピッチコントロールが可能となります。
次に、アナログシーケンサーのGATE OUTからエンベロープのGATE INに接続します。アナログシーケンサでGATEがONになっている拍だけGATEが出力され、エンベロープがトリガーされCV信号が出力されます。これがVCAを通じて実際になる音の長さとなります。
次に、VCOの波形出力とVCAのSignal INを接続します。VCAには常にVCOからのオーディオ出力が入力されている状態です。この状態でVCAからミキサーに接続してもまだ音は鳴りません。
※その理由を知りたい方はこちらをお読みください。
エンベロープのOutputからVCAのCV INにパッチケーブルを接続します。これでエンベロープで発生したCVがVCAに流れている間だけ、VCAからVCOの音が再生されるはずです。
これで、すべて接続できました。最後にVCAのOutputからミキサーやオーディオインターフェースなど実際に音が出力できるものに接続しましょう。
シーケンサーを再生すると、VCOの音が、エンベロープで指定した長さで再生されるはずです。シーケンサーのBPMが早すぎると、エンベロープを最後まで実行しないまま、次の音が発音される可能性があるので、BPMを緩めたり、早めたりしながら、エンベロープの長さの調整をしてください。
Attack,Decay,Sustain,Releaseの値が短すぎたり、長すぎたりすると音が出ません。
Attackを短くして、Decayをある程度延ばした状態で、チェックしてみましょう。
エンベロープからのCV入力やVCOからのオーディオ入力が低すぎたり、VCAの出力レベルが低すぎたりすると、音が出なくなります。
パッチケーブルの断線が疑われる場合、VCOの出力から直接ミキサーなどにケーブルを接続して音が鳴るかどうか確認してみましょう。