先日のDenryoku Label ShowcaseでPost Technoって何なんですか?という質問を受けました。
確かに、「なんだこれ。」って感じですよね。
ポストテクノミュージックは演奏者と観客の関係性を問い直す
誰でもPCがあれば演奏者になりうる現代
誰もが観客であり、演奏者。
ダンスフロアの外に広がる可能性
クラブの外にもテクノミュージックは流れる
踊ってもいい 座ってもいい
どこでもいい 新しくていい
考えてもいい 楽にしていい
電力レーベルの公式サイトではこのように言っています。
先日話した中では、DJツールとしてのテクノから解放された楽曲の制作。や
場所、目的からの解放、既存のテクノの拡張を目指しているというような話をしました。
DJツールとしてのテクノから解放された楽曲の制作。
どうしても、テクノという音楽の特性上、DJがかけやすいもの、ツールとしての楽曲を作ってしまいがちになるのですが、それをやめよう。もしくは、ツール部分を残しつつも今までにない特殊性を打ち出そう・・・ということを考えています。
場所からの開放
クラブで踊るだけでなく、家やベッドルーム、レストラン、アートスペースで聴いても良いような楽曲を作ることを目指しています。
既存のテクノの拡張
今のところ、電力レーベルでは、ミニマル、四つ打ちベースの楽曲が多いのですが、それだけに限らず様々なテクノを作っていこうと考えています。どんなジャンルでもあると思いますが、techno,minimal,clickにも、ある程度のクリシェ(常套句)があると思います。それを真に受けるのではなくて、新たに作り出す、それを無視するなどの挑戦をしていこうと思っています。
曲だけなら素材集を使えば、誰でも作れる時代になってきています。そこであえて曲を作る理由、他との差異は何だろうかと考えると非常に難しいのですが、今までにない発見をする、実演という形でその発見を共有するというのが電力レーベルでできることではないかなと思いました。
でも、出音がつまらなければ本末転倒です。
上記のコンセプトをふまえつつ、聴いていただいてる方々の美的感覚に訴える作品を作ることが目標です。