VCOモジュールによる波形の違い


様々な、VCO(オシレータ)モジュールが販売されていますが、一体どのような音の違いがあるのでしょうか。
今回は幾つかのモジュールで同じ波形の音を鳴らして波形をキャプチャしたり、音を録音することで確かめてみました。

また、波形のキャプチャにはiPadのオシロスコープアプリSoundBeamとLine 6のSonic Port
を使っています。

サイン波

今回は

  • Doepfer A-110
  • Make Noise STO
  • Make Noise MMG

のサイン波を調べてみました。

以下はMake NoiseのSTOから出力されたサイン波です。
makenoise_sto_sine

以下のような音です。

次に、Make NoiseのMMGで自己発振した際のサイン波です。
makenoise_mmg_sine_self_oscillation

次に、DoepferのA-110のサイン波を見てみます。
doepfer_110_sine
サイン波のグラフがMake Noiseのモジュールに比べると若干歪んでいます。
調べる前から鳴らしてみて、音がなんとなく違うことは認識していましたが、波形がこんなに違うとは思いませんでした。

以下のような音です。

以上、3つの動画では同じピッチの音を鳴らしていますが、微妙に印象が違います。

三角波

今回は

  • Doepfer A-110
  • Doepfer A-143-3

の三角波を調べてみました。
A-143-3はLFOモジュールですが、三角波が出力できるので試しに比較してみました。

こちらはDoepferのA-110から出力された三角波です。
doepfer_110_tri

こちらはDoepferのA-143-3(LFOモジュール)から出力された三角波です。
doepfer_143_tri

ほぼ同じような波形ですが、頂点にちょっとしたA-110にはノイズが入っています。
difference_110-143-3

それぞれ、ほぼ、同じような音がなっているように聞こえますが、よく聞くと細部に違いを感じます。

その他:STOのVariable Shape Wave

STOにはShapeノブで調整した波形を出力できるVariable Shape Waveというアウトプットがあるので、その波形です。
Shapeノブを右いっぱいに回した状態です。
makenoise_sto_tri
三角波にも似ていますが、パルスが含まれています。

出音は以下の通りです。

同じような形の波形でも、パルスのような少し違う要素が含まれるだけで随分音の印象が変わります。

まとめ

同じ波形を出力できても各メーカー、各モジュールによって、少しずつ音が違うことがわかりました。
購入前にYouTubeで出音を確認したり、取り扱い店舗の店頭で実際に鳴らしてみて、好みのモジュールを見つけるのが良さそうです。

Doepfer A-110 Standard VCO【モジュラーシンセ】Doepf...    

Doepfer A-110 Standard VCO【モジュラーシンセ】Doepf…
価格:22,896円(税込、送料別)

Pittsburgh Modular LFO2Pittsbu...    

Pittsburgh Modular LFO2Pittsbu…
価格:12,960円(税込、送料別)

atnr.net の RSS登録はこちらから