モジュラーシンセサイザーのVCAの仕組み

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ここでは、モジュラーシンセサイザーにおけるVCA(Voltage Controlled Amplifier)の仕組みを説明したいと思います。

基本構成

VCAの基本構成は以下のような感じになっています。
VCAの例
図中のCVには、エンベロープからのCV信号、SignalにはVCOからのオーディオ信号、OutputにはミキサーやVCFなど、オーディオ信号の出力先を接続します。

※図中のオーディオ信号やCVという言葉がわからない人はまずこちらをお読みください。

まず、VCAは流れてきているオーディオ信号をせき止め、CV信号が流れてきている間だけそのオーディオ信号を出力するモジュール、音のボリューム調整、オンオフを調整するモジュールだと覚えてください。

VCAの挙動

さて、実際の挙動を説明します。まずは下図をご覧ください。
最初、CV信号を受けていないときは、なにもオーディオ信号を出力しません。
vca1

次に、CV信号が流れてくると、オーディオ信号を出力します。
vca2

上図で入力されたCV信号の経時変化(時間につれての変化)が下のグラフになります。縦軸がCVの電圧で、横軸が経過時間です。
一般的なエンベロープで作られたCV信号を例としています。

vca3

エンベロープからCV信号が送られてくると、エンベロープで設定したAttack,Decay,Releaseで設定した時間分、オーディオ信号を出力します。
上図では例としてエンベロープからのCV信号を挙げましたが、LFOやランダムモジュールなどから発するCV信号を入力すれば、その信号に応じたタイミングや長さでVCAからオーディオ信号が出力されます。

モジュラーシンセでよくあるVCAの仕様

信号の入出力量が固定のタイプ

入力量や出力量を調整できないタイプのVCAが有ります。
Doepfer a132-1
DoepferのA132-1は省スペース型のVCAのため、信号の入出力量の調整ノブがない。

他の種類のモジュールがVCAとしても使える

VCF(フィルター)やLPG(ローパスゲート)のモジュールでVCAとして動作するものもあります。
Doepfer A-101
DoepferのA101はLPGだがVCAとしての動作も可能。

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